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ユーザー診断: Broadcom NetLink®/NetXtreme® 57XX ユーザーガイド

はじめに

システム要件

Broadcom NetXtreme User Diagnostics を実行する

診断テストの内容

診断テストのメッセージ


はじめに

Broadcom NetXtreme User Diagnostics は、MS-DOS ベースのアプリケーションで、システムにインストールされている Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet アダプタに対して一連の診断テスト (表 1を参照) を実行します。また、Broadcom NetXtreme User Diagnostics では、デバイスのファームウェアの更新や、利用可能なアダプタ プロパティの設定の表示および変更ができます。Broadcom NetXtreme User Diagnostics は、以下のモードのいずれかで実行できます。

いずれのモードでも、アダプタ ソフトウェアのバージョンを表示して、テスト対象のアダプタおよび実行するテストを指定できます。MS-DOS コマンド プロンプト モードは、利用可能なプロパティの設定の表示および変更、デバイスのファームウェアの更新およびロード、エラー ログ (ある場合) のバージョンの表示およびファイルへの出力に便利です。Broadcom CLI モードは、利用可能なプロパティのイネーブル/ディスエーブル、利用可能なプロトコルの速度と二重通信方式の選択および設定のイネーブル/ディスエーブルに便利です。

Broadcom NetXtreme User Diagnostics を実行するには、B57udiag.exe ファイルを含む MS-DOS 6.22 ブート可能フロッピー ディスクを作成します。次に、フロッピー ディスク ドライブにブート ディスクを挿入して、システムを起動します。詳細な手順については、「MS-DOS コマンド プロンプト モードで実行する」または「Broadcom コマンド ライン インターフェイス モードで実行する」を参照してください。

メモ: B57udiag.exe ファイルは、インストール CD にあります。

システム要件

オペレーション システム: MS-DOS 6.22

ソフトウェア: b57udiag.exe

Broadcom NetXtreme User Diagnostics を実行する

MS-DOS コマンド プロンプト モードで実行する

MS-DOS プロンプトで、b57udiag と入力し、表 1 のコマンド オプションを使用します。

メモ: MS-DOS コマンド プロンプト モードでは、コマンドを入力するたびにコマンド文字列の先頭に b57udiag を入力する必要があります。

表 1:MS-DOS コマンド プロンプト モードのコマンド オプション 
コマンド オプション
説明
b57udiag
システム内のすべての Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet アダプタに対してすべてのテストを実行します。
b57udiag -c <num>
テストするアダプタ、ファームウェアを更新するアダプタ、利用可能なプロパティの設定を表示または変更するアダプタを指定します。
b57udiag -cmd
Broadcom CLI モードに変更します。
b57udiag -w <value>
Wake on LAN (LAN の始動) プロパティをイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
b57udiag -mba <value>
MBA (Multi-Boot Agent) プロトコルをイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
b57udiag -mbap <value>
特定の MBA プロトコルを選択します。
0 = Preboot Execution Environment (PXE)
1 = Remote Program Load (RPL)
2 = Bootstrap Protocol (BOOTP)
b57udiag -mbas <value>
MBA の速度と二重通信方式を選択します。
0 = Auto (自動)
1 = 速度 10 Mbps、半二重通信方式
2 = 速度 10 Mbps、全二重通信方式
3 = 速度 100 Mbps、半二重通信方式
4 = 速度 100 Mbps、全二重通信方式
6 = 速度 1000 Mbps、全二重通信方式 (ファイバ)
b57udiag -firm <file>
選択したアダプタの EEPROM を、既存の <file name> イメージと新しい <file name> イメージのマッチに基づいて更新します。
例:
b57udiag -firm ee5751c3.40a
b57udiag -firm ee5721c3.40a 
b57udiag -firmall <file>
すべてのアダプタの EEPROM を <file name> イメージ マッチに基づいて更新します。
b57udiag -ver
ソフトウェア/eeprom.bin ファイルのバージョンを表示します。
b57udiag -pxe <file>
Preboot Execution Environment (PXE) ファームウェアをファイルからロードします。
例:
b57udiag -pxe b57mmba.nic
メモ: このコマンドは、アドイン アダプタに対してのみ使用します。LOM アダプタの場合は、起動時に PXE ファームウェアが自動的にロードされます。
b57udiag -elog <file>
エラー ログをファイルに出力します。
b57udiag -pipmi <file>
IPMI (Intelligent Platform Management Interface) をファイルからロードします。
使用しないでください。IPMI は、デスクトップおよびモバイル プラットフォームではサポートされません。
b57udiag -ipmi <value>
IPMI をイネーブル/ディスエーブルします。
使用しないでください。IPMI は、デスクトップおよびモバイル プラットフォームではサポートされません。
b57udiag -help
この、MS-DOS コマンド プロンプト モードのコマンド オプション表を表示します。

Broadcom コマンド ライン インターフェイス モードで実行する

MS-DOS プロンプトで、b57udiag -cmd と入力し、表 2 のコマンド オプションを使用します。

メモ: 設定値は、特に説明がないかぎり、10 進数です。

表 2:Broadcom コマンド ライン インターフェイス (CLI) モードのコマンド 
コマンド
説明
upgfrm
ファイルから PXE またはブート コードを更新します。
dir
NVRAM 内のファイル ディレクトリを表示します。

例:

Entry
Type
SRAM Addr
EEP Offset
ケーブル長
Execute
Version
 
Boot Code
08003000
00000200
000011B0
CPUA(2
5705-v3.27
0
PXE
00010000
000013B0
0000C854
No
7.0.1
1
ASF CFG
00000000
0001027C
000001D4
No
ASFIPMIc V2.15
2
ASF CPUB
C0034000
00010450
00002654
No
ASFIPMIc V2.15
3
ASF CPUA
08000000
00012AA4
000035B4
No
ASFIPMIc V2.15
4
INIT
C0034000
00016058
00001A94
CPUB
ASFIPMIc V2.15
setwol
Wake on LAN (LAN の始動) プロパティをイネーブル/ディスエーブルします。
setwol e = WOL をイネーブル
setwol d = WOL をディスエーブル
setpxe
PXE (Preboot Exchange Environment) をイネーブル/ディスエーブルし、PXE 速度を設定します。
setpxe e
= PXE をイネーブル
setpxe d
= PXE をディスエーブル
setpxe s 0
= Auto (自動) (デフォルト)
setpxe s 1
= 速度 10 Mbps、半二重通信方式
setpxe s 2
= 速度 10 Mbps、全二重通信方式
setpxe s 3
= 速度 100 Mbps、半二重通信方式
setpxe s 4
= 速度 100 Mbps、全二重通信方式
setasf
ASF (Alert Standard Format) をイネーブル/ディスエーブルします。
setasf e
= ASF をイネーブル
setasf d
= ASF をディスエーブル
setmba
MBA (Multi Boot Agent) をイネーブル/ディスエーブルし、MBA プロトコルを選択します。
setmba d
= MBA をディスエーブル
setmba e 0
= PXE (Preboot Execution Environment) MBA をイネーブル (デフォルト)
setmba e 1
= RPL (Remote Program Load) MBA をイネーブル
setmba e 2
= BootP (Boot Protocol) MBA をイネーブル
setmba s 0
= 速度および二重通信方式が Auto (自動)(デフォルト)
setmba s 1
= 速度 10 Mbps、半二重通信方式
setmba s 2
= 速度 10 Mbps、全二重通信方式
setmba s 3
= 速度 100 Mbps、半二重通信方式
setmba s 4
= 速度 100 Mbps、全二重通信方式
setmba s 6
= 速度 1000 Mbps、全二重通信方式 (ファイバ)
setipmi
IPMI (Intelligent Platform Management Interface) をイネーブル/ディスエーブルします。
使用しないでください。IPMI は、デスクトップおよびモバイル プラットフォームではサポートされません。
nictest
指定した診断テストを実行します。
実行するグループ内の個々のテスト、またはテスト グループを指定します。次の例のように、コマンド文字列にテスト名またはグループ名を指定します。
nictest abcd
= すべてのテストを実行する
nictest b
= グループ B のすべてのテストを実行する
nictest a3b1
= テスト A3 および B1 のみ実行する
nictest a124b2
= テスト A1、A2、A4、および B2 を実行する
exit
Broadcom CLI モードから MS-DOS コマンド プロンプト モードに変更します。
device
デバイス (アダプタ) を選択します。
device <n>
= 16 進数表記のデバイス番号 (デフォルト = 00000000)
device r
= 現在の Broadcom アダプタをすべて削除し、利用可能なアダプタを再度スキャンする
device s
= サイレント モード (アダプタを表示しない)
version
アダプタ ソフトウェアのバージョンを表示します。
help
このコマンド リストを表示します。
reset
Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet チップをリセットします。
reset c
= コールド リセットをシミュレートする
reset w
= ファームウェアの署名を待機する
reset t
= リセットからファームウェアの署名反転までの時間を表示する
cls
スクリーンをクリアします。
asfprg
ASF (Alert Standard Format) を NVRAM にロードします。
使用しないでください。ASF (Alert Standard Format) はシステム プラットフォーム用ではありません。

診断テストの内容

診断テストは、 レジスタ テスト (グループ A)、メモリ テスト (グループ B)、多方面テスト (グループ C)、ドライバ関連テスト (グループ D) の 4 つのグループに分類されます。表 3 で、診断テストをリストして説明します。

表 3:診断テスト 
テスト
説明
番号
名前
グループ A: レジスタ テスト
A1
間接レジスタ
このテストでは、間接的なアドレス指定方法を用いて、データのインクリメントを MAC ハッシュ レジスタ テーブルに書き込んでから、データを読み戻して検証します。テスト データのインクリメント中は、メモリの書き込み・読み出しは 100 回行われます。
A2
コントロール レジスタ
コンフィギュレーション コンテンツ内で指定されている各レジスタは、読み出し専用ビットと読み書き用ビットを定義します。テストでは 0 と 1 をテスト用ビットに書き込み、読み出し専用ビットは変更されないことを、読み書き用ビットは変更されることを確認します。
このテストでは、レジスタのコンフィギュレーション ファイル (Ctrlreg.txt) をレジスタの定義に合わせて読み出すよう試行します。ファイルが存在しない場合は、デフォルトのレジスタ オフセットとマスク ビットが使用されます。
オフセット 読み出し専用マスク 読み書きマスク
0x00000400 0x00000000 0x007FFF8C
0x00000404 0x03800107 0x00000000
A3
割り込み
このテストは、割り込みの機能を検証するものです。割り込みをイネーブルし、割り込み発生まで 500 ms 間待機します。割り込みが生成できない場合は、レポートが報告されます。
A4
ビルトイン自己テスト
ハードウェアのビルトイン自己テスト (BIST、Built-In Self-Test) です。
A5
PCI Cfg レジスタ
このテストでは、PCI コンフィギュレーション レジスタのアクセスの完全性を確認します。
グループ B: メモリ テスト
B1
スクラッチ パッド
このテストでは、ボード上のスクラッチパッドの SRAM がテストされます。以下のテストが実行されます。
アドレス テスト: このテストでは、各アドレスにデータの一意のインクリメントを書き込み、データを読み戻して、データが正しいことを確認します。すべてのアドレスに一意のデータを入力し終えると、プログラムはデータを読み戻し、データが依然として正しいことを確認します。
ウォーキング ビット: 各アドレスに対して、データ 1 を書き込み、それを読み戻してテストします。次に左に 1 ビット分データをシフトし、データを 2 件にして同じテストを実行します。テスト ビットがテスト アドレスすべてをシフトし終わるまで、これを 32 回繰り返します。このテストは、テスト範囲全体で繰り返されます。
擬似ランダム データ: 計算済みの擬似ランダム データ セットを使用して、各テスト RAM に一意のデータを書き込みます。テスト後にも、プログラムがもう一度読み戻してデータが正しく処理されるかどうかを確認します。
データ読み書きテスト: このテストでは、テスト データを SRAM に書き込み、データが正しく読み戻されるかどうかを確認します。テスト データには、0x00000000、0xFFFFFFFF、0xAA55AA55、0x55AA55AA が使用されます。
代替データ パターン テスト: このテストでは、テスト データを SRAM に書き込み、補足テスト データを次のアドレスに書き込んで、両方のデータが正しく読み戻されるかどうかを確認します。テスト後にも、プログラムがもう一度読み戻してデータが正しく処理されるかどうかを確認します。テスト データには、0x00000000、0xFFFFFFFF、0xAA55AA55、0x55AA55AA が使用されます。
B2
BD SRAM
このテストでは、BD (Buffer Descriptor、バッファ記述子) SRAM をテストします。このテストは、B1 で説明した「スクラッチ パッド テスト」と同じ方法で実行されます。
B3
DMA SRAM
このテストでは、テスト B1 で説明した「スクラッチ パッド テスト」を実行して、DMA (Direct Memory Access、直接メモリ アクセス) SRAM をテストします。
B4
MBUF SRAM
このテストでは、テスト B1 で説明した「スクラッチ パッド テスト」を実行して、MBUF (メモリ アクセス バッファ) SRAM をテストします。
B5
MBUF SRAM (DMA 経由)
このテストでは、8 種類のデータ テスト パターンを使用します。このテストには 0×1000 サイズのデータ バッファを使用します。パターン テストの前に、バッファが初期化されテスト パターンが流し込まれます。次に、ホスト バッファからアダプタ MBUF メモリに対してサイズ 0×1000 の DMA 転送を実行します。
このテストでは、ホスト メモリに対するアダプタ MBUF メモリのデータの完全性を検証し、DMA を MBUF バッファ全体に繰り返します。次にアダプタからホストへの受信 DMA を実行します。受信 DMA 実行前に、0×1000 バイトのテスト バッファは 0 にクリアされます。データの完全性が検証されると、テストは MBUF SRAM 領域全体で繰り返されます。8 種類のテスト パターンについて、以下に説明します。
テスト パターンの説明
00x16 と FFx16 ホスト DMA バッファ全体を 16 バイトの 00 で埋め込み、次に 16 バイトの FF で埋め込みます。
FFx16 と 00x16 ホスト DMA バッファ全体を 16 バイトの FF で埋め込み、次に 16 バイトの 00 で埋め込みます。
00x32 と FFx32 ホスト DMA バッファ全体を 32 バイトの 00 で埋め込み、次に 32 バイトの FF で埋め込みます。
FFx32 と 00x32 ホスト DMA バッファ全体を 32 バイトの FF で埋め込み、次に 32 バイトの 00 で埋め込みます。
00000000 ホスト DMA バッファ全体を 00 で埋め込みます。
FFFFFFFF ホスト DMA バッファ全体を FF で埋め込みます。
AA55AA55 ホスト DMA バッファ全体をデータ 0xAA55AA55 で埋め込みます。
55AA55AA ホスト DMA バッファ全体をデータ 0x55AA55AA で埋め込みます。
B7
CPU GPR
このテストでは、CPU General Purpose (汎用) レジスタをテストします。スクラッチ パッド テスト (B1) と同じ方法で 3 種類の電圧 (1.1V、1.2V、および1.3V) で実行します。
グループ C: 多方面テスト
C1
NVRAM
EEPROM (electrically erasable programmable read-only memory) テストでは、インクリメント テスト データが使用されます。このテストは、テスト データをテスト領域内に満たし、それを読み戻してコンテンツを検証します。テストの終了後、テスト領域を 0 で埋め、メモリをクリアします。
C2
CPU
このテストを実行すると、Cpu.bin ファイルが開きます。このファイルが存在し、そのコンテンツが良好である場合は、RX CPU と TX CPU へのコードをロードし、CPU の実行を検証します。
C3
DMA
このテストでは、優先順位の高い DMA (直接メモリ アクセス) と低い DMA の両方をテストします。テストは、ホスト メモリからアダプタ SRAM にデータを移動し、データを検証します。次に、ホスト メモリにデータを戻して、データを再び検証します。
C4
MII
MII (Medium Independent Interface、メディア独立インターフェイス) テストの機能は、コントロール レジスタ テスト (A2) と同じです。コンフィギュレーション コンテンツ内で指定されている各レジスタは、読み出し専用ビットと読み書き用ビットを特定します。テストでは 0 と 1 をテスト用ビットに書き込み、読み出し専用ビット値は変更されないこと、読み書き用ビットは変更されることを確認します。
このテストでは、レジスタのコンフィギュレーション ファイル (Miireg.txt) をレジスタの定義に合わせて読み出すよう試行します。ファイルが存在しない場合は、以下のテーブルが使用されます。
オフセット 読み出し専用マスク 読み書きマスク
0x00 0x0000 0x7180
0x02 0xFFFF 0x0000
0x03 0xFFFF 0x0000
0x04 0x0000 0xFFFF
0x05 0xEFFF 0x0000
0x06 0x0001 0x0000
0x07 0x0800 0xB7FF
0x08 0xFFFF 0x0000
0x09 0x0000 0xFF00
0x0A 0x7C00 0x0000
0x10 0x0000 0xFFBF
0x11 0x7C00 0x0000
0x19 0x7C00 0x0000
0x1E 0x0000 0xFFFF
0x1F 0x0000 0xFFFF
C5
VPD
VPD テストでは、テストを実行する前に、まず VPD (Vital Product Data、バイタル製品データ) メモリのコンテンツを保存します。次に、5 種類のテスト データ パターン (0xFF、0xAA、0x55、インクリメント データ、デクリメント データ) のうち 1 つを VPD メモリに書き込みます。デフォルトでは、インクリメント データ パターンが使用されます。テストでは、テスト領域全体にデータを書き込み、それを読み戻してから、VPD メモリの元のコンテンツを復元します。
C6
ASF ハードウェア
リセット テスト: このテストでは、リセット ビットを設定し、自己クリア ビットのポーリングを行います。レジスタのリセット値を検証します。
イベント マッピング テスト: このテストは、SMB_ATTN ビットを設定します。ASF_ATTN_ LOC ビットを変更し、TX_CPU または RX_CPU イベント ビット内のマッピング ビットを検証します。
カウンタ テスト
  • WG_TO、HB_TO、PA_TO、PL_TO、RT_TO をクリアし (これらのビットを設定して)、ビットがクリアされたことを確認します。
  • タイムスタンプ カウンタをクリアします。値 1 を PL、PA、HB、WG、RT の各カウンタに書き込みます。TSC_EN ビットを設定します。
  • それぞれの PA_TO ビットをポーリングし、50 までカウントします。50 に達すると、PL_TO が設定されるかどうかをチェックします。200 までカウントを続行します。これ以外の TO ビットもすべてセットできることを確認し、タイムスタンプ カウンタがインクリメントされることを検証します。
C7
拡張 ROM
アダプタ上の拡張 ROM (Read-Only Memory、読み取り専用メモリ) のイネーブル、ディスエーブル、アクセスの機能をテストします。
グループ D: ドライバ関連テスト
D1
MAC ループバック
内部的なループバック データ転送/受信テストです。内部ループバック モードで MAC (Medium Access Control、メディア アクセス コントロール) を初期化し、100 パケットを転送します。データは、受信チャネルにルートバックされ、また、受信ルーティンによって受信されなければなりません。これによりデータの完全性が検証されます。Gigabit Ethernet がイネーブルされていない場合、このテストでは 100 Mbit/秒 の転送速度が使用されます。
D2
PHY ループバック
このテストは、データが物理層デバイス (PHY) を経由してルートバックされる点を除き、MAC ループバック テスト (D1) と同一です。Gigabit Ethernet がイネーブルされていない場合、このテストでは 100 Mbit/秒 の転送速度が使用されます。
D5
MII 多方面
自動ポーリング機能と PHY 割り込み機能をテストします。これらの機能は、PHY の機能です。
D6
MSI
アダプタの MSI (Message Signal Interrupt、メッセージ信号割り込み) 機能をテストします。MSI の定義に関しては、バージョン 2.3 の「PCI 規格」をご覧ください。

診断テストのメッセージ

/* 0 */ 	"PASS", (パス)
/* 1 */ 	"Got 0x%08X @ 0x%08X. Expected 0x%08X", (0x%08X @ 0x%08X を入手。0x%08x が予想されます)
/* 2 */ 	"Cannot perform task while chip is running", (チップ実行中はタスクを実行できません)
/* 3 */ 	"Invalid NIC device", (NIC デバイスが無効です)
/* 4 */ 	"Read-only bit %s got changed after writing zero at 
offset 0x%X", (オフセット 0x%X で 1 を書き込んだあとに、読み出し専用ビット %s が変更されています)
/* 5 */ 	"Read-only bit %s got changed after writing one at 
offset 0x%X", (オフセット 0x%X で 1 を書き込んだあとに、読み出し専用ビット %s が変更されています)
/* 6 */ 	"Read/Write bit %s did not get cleared after writing 
zero at offset 0x%X", (オフセット 0x%X でゼロを書き込んだあと、読み書きビット %s がクリアされていません)
/* 7 */ 	"Read/Write bit %s did not get set after writing one 
at offset 0x%X", (オフセット 0x%X で 1 を書き込んだあと、読み書きビット %s はセットを入手しませんでした)
/* 8 */ 	"BIST failed", (BIST に失敗しました)
/* 9 */ 	"Could not generate interrupt", (割り込みを生成できませんでした)
/* 10 */ 	"Aborted by user", (ユーザーにより中止されました)
/* 11 */ 	"TX DMA:Got 0x%08X @ 0x%08X. Expected 0x%08X", (TX DMA: 0x%08X @ 0x%08X を入手。0x%08x が予想されます) 
/* 12 */ 	"Rx DMA:Got 0x%08X @ 0x%08X. Expected 0x%08X", (Rx DMA: 0x%08X @ 0x%08X を入手。0x%08x が予想されます) 
/* 13 */ 	"TX DMA failed", (TX DMA に失敗しました)
/* 14 */ 	"Rx DMA failed", (Rx DMA に失敗しました)
/* 15 */ 	"Data error, got 0x%08X at 0x%08X, expected 0x%08X", (データエラー、0x%08X で 0x%08X を入手。0x%08X が予想されます)
/* 16 */ 	"Second read error, got 0x%08X at 0x%08X, 
expected 0x%08X", (EEPROM データエラー、0x04X で 0x08X を入手。0x%08X が予想されます)
/* 17 */ 	"Failed writing EEPROM at 0x%04X", (0x%04X で EEPROM の書き込みに失敗しました)
/* 18 */ 	"Failed reading EEPROM at 0x%04X", (0x%04X で EEPROM の読み出しに失敗しました)
/* 19 */ 	"EEPROM data error, got 0x08X at 0x04X, 
expected 0x%08X", (EEPROM データエラー、0x04X で 0x08X を入手。0x%08X が予想されます)
/* 20 */ 	"Cannot open file %s", (ファイル %s を開くことができません)
/* 21 */ 	"Invalid CPU image file %s", (CPU 画像ファイル %s が無効です)
/* 22 */ 	"Invalid CPU image size %d", (CPU 画像サイズ %d が無効です)
/* 23 */ 	"Cannot allocate memory", (メモリ割り当てができません)
/* 24 */ 	"Cannot reset CPU", (CPU のリセットができません) 
/* 25 */ 	"Cannot release CPU", (CPU のリリースができません) 
/* 26 */ 	"CPU test failed", (CPU テストに失敗しました) 
/* 27 */ 	"Invalid Test Address Range¥nValid NIC address 
is 0x%08X-0x%08X
and exclude 0x%08X-0x%08X", (テスト アドレス領域が無効です。有効な NIC アドレスは 0x%08X 〜 0x%08X で、0x%08X 〜 0x%08X はこれに含まれません)
/* 28 */ "DMA:Got 0x%08X @ 0x%08X. Expected 0x%08X", (DMA: 0x%08X @ 0x%08X を入手。0x%08x が予想されます) 
/* 29 */ "Unsupported PhyId %04X:%04X", (PhyId %04X:%04X はサポートされていません)
/* 30 */ "Too many registers specified in the file, max is %d", (ファイル内で指定されているレジスタ件数が多すぎます。最大 %d 件です)
/* 31 */ 	"Cannot write to VPD memory", (VPD メモリに書き込むことができません)
/* 32 */ 	"VPD data error, got %08X @ 0x04X, expected %08X", (VPD データ エラー。 0x04X で %08X を入手、%08X が予想されます)
/* 33 */ 	"No good link! Check Loopback plug", (リンクが正しくありません。ループバック プラグを確認してください)
/* 34 */ 	"Cannot TX Packet!", (パケットを TX できません) 
/* 35 */ 	"Requested to TX %d. Only %d is transmitted", (%d 件の TX をリクエストしました。%d 件だけが転送されます) 
/* 36 */	"Expected %d packets.Only %d good packet(s) have been 
received¥n%d unknown packets have been received.¥n%d bad packets
have been received.", (予想されるパケット件数は %d 件です。正しいパケットは %d 件だけが受信され、未知のパケットは %d 件受信されました。不正パケットは %d 件を受信しました)
/* 37 */ 	"%c%d is an invalid Test", (%c%d のテストは無効です)
/* 38 */ 	"EEPROM checksum error", (EEPROM チェックサム エラーです)
/* 39 */ 	"Error in reading WOL/PXE", (WOL/PXE の読み出しエラーです)
/* 40 */ 	"Error in writing WOL/PXE", (WOL/PXE の書き込みエラーです)
/* 41 */ 	"No external memory detected", (検出された外部メモリはありません)
/* 42 */ 	"DMA buffer %04X is large, size must be less than %04X", (DMA バッファ %04X が大きすぎます。サイズは %04X 以下にしてください) 
/* 43 */ 	"File size %d is too big, max is %d", (ファイルサイズ %d は大きすぎます。最大サイズは %d です)
/* 44 */ 	"Invalid %s", (%s が無効です)
/* 45 */ 	"Failed writing 0x%x to 0x%x", (0x%x への 0x%x の書き込みに失敗しました)
/* 46 */ 	"",
/* 47 */ 	"Ambiguous command", (コマンドが不明瞭です)
/* 48 */ 	"Unknown command", (コマンドが未知のものです)
/* 49 */ 	"Invalid option", (オプションが無効です)
/* 50 */ 	"Cannot perform task while chip is not running. (need driver)", (チップ実行中はタスクを実行できません。
(ドライバが必要です))
/* 51 */ 	"Cannot open register define file or content is bad", (レジスタ指定ファイルを開くことができないか、またはコンテンツが不良です)
/* 52 */ 	"ASF Reset bit did not self-clear", (ASF リセット ビットが自己クリアされませんでした)
/* 53 */ 	"ATTN_LOC %d cannot be mapped to %cX CPU event bit %d", (ATTN_LOC %d を %cX CPU イベント ビット %d にマップできません)
/* 54 */ 	"%s Register is not cleared to zero after reset", (リセット後、%s レジスタがゼロにクリアされません)
/* 55 */ 	"Cannot start poll_ASF Timer", (poll_ASF タイマーを開始できません)
/* 56 */ 	"poll_ASF bit did not get reset after acknowledged", (肯定応答後、poll_ASF ビットがリセットを入手しませんでした)
/* 57 */ 	"Timestamp Counter is not counting", (タイムスタンプ カウンタがカウントをしていません)
/* 58 */ 	"%s Timer is not working", (%s タイマーが作動していません)
/* 59 */ 	"Cannot clear bit %s in %cx CPU event register", (%cx CPU イベント レジスタ内のビット %s をクリアできません)
/* 60 */ 	"Invalid "EEPROM_FILENAME" file size, expected %d 
but only can read %d bytes", (EEPROM_FILENAME ファイルのサイズが無効です。%d バイトが予想されますが、%d バイトだけしか読み出せません)
/* 61 */ 	"Invalid magic value in %s, expected %08x but found %08x", (%s 内のマジック値が無効です。%08x が予想されますが、%08x が検出されています)
/* 62 */ 	"Invalid manufacture revision, expected %c but found %c", (マニュファクチャ バージョンが無効です。%c が予想されますが、 %c が検出されています)
/* 63 */ 	"Invalid Boot Code revision, expected %d.%d but found %d.%d", (ブート コード バージョンが無効です。 %d.%d が予想されますが、%d.%d が検出されています)
/* 64 */ 	"Cannot write to EEPROM", (EEPROM に書き込むことができません)
/* 65 */ 	"Cannot read from EEPROM", (EEPROM から読み出すことができません)
/* 66 */ 	"Invalid Checksum", (チェックサムが無効です)
/* 67 */ 	"Invalid Magic Value", (マジック値が無効です)
/* 68 */ 	"Invalid MAC address, expected %02X-%02X-%02X-%02X-%02X-%02X", (MAC アドレスが無効です。%02X-%02X-%02X-%02X-%02X-%02X が予想されます)
/* 69 */ 	"Slot error, expected an UUT to be found at location 
%02X:%02X:00", (スロット エラーです。UUT はロケーション %02X:%02X:00 で検出されなければなりません)
/* 70 */ 	"Adjacent memory has been corrupted while testing block 
0x%08x-0x%08x¥nGot 0x%08x @ address 0x%08x.Expected 0x%08x", (ブロック 0x%08x-0x%08x のテスト中に、近隣のメモリが破損しました¥n0x%08x (アドレス 0x%08x)を入手しました。0x%08x が予想されます)
/* 71 */ 	"The function is not Supported in this chip", (この関数はこのチップではサポートされていません)
/* 72 */ 	"Packets received with CRC error", (受信したパケットに CRC エラーがあります)
/* 73 */ 	"MII error bits set: %04x", (MII エラー ビット セット: %04x)
/* 74 */ 	"CPU does not initialize MAC address register correctly", (CPU が MAC アドレス レジスタを正しく初期化できません)
/* 75 */ 	"Invalid firmware file format", (ファームウェア ファイル形式が無効です)
/* 76 */ 	"Resetting TX CPU Failed", (TX CPU のリセットに失敗しました)
/* 77 */ 	"Resetting RX CPU Failed", (RX CPU のリセットに失敗しました)
/* 78 */ 	"Invalid MAC address", (MAC アドレスが無効です)
/* 79 */ 	"Mac address registers are not initialized correctly", (MAC アドレス レジスタが正しく初期化されません)
/* 80 */ 	"EEPROM Bootstrap checksum error", (EEPROM ブートストラップ チェックサム エラーです)


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